このブログを検索

2025/02/27

折立小PTAブログ「いじめに関する講演会に参加してきました」

 先日、PTA主催のいじめに関する講演会に参加してきました。一保護者として、個別の件は見聞きするものの、全体像の話はあまり耳にすることがなかったので、参考になればと思いブログにて概要を共有させていただきます。 

講演会「いじめ問題の理解と対応」

宮城教育大学 久保順也 教授

◇いじめの定義:
 「加害者の意向に関係なく、被害者が体や心に苦痛を感じたらいじめである(いじめ対策推進法)」

 ⇨対象範囲が広いので、児童から訴えがあった場合に「いじめ認知件数1件」と数えはするが、指導においては、強烈な負のイメージがつきまとういじめという言葉は使わずに対応することがある。

◇加害者の被害者意識・自己正当化: 

・警察が関わるような深刻ないじめであっても、加害者は自分がいじめをしているとは思っておらず、はらいせ、面白半分、からかいと認識している場合がある。

・周囲の人も、「あの子がいじめられるのは仕方がない」と認識している場合がある。どんなときでもいじめはしてはならないのに、いじめが正当化されるのはあやうい状況。

◇加害者と被害者の認識の非対称性:

・ちょっと不思議なのだか、加害者よりも被害者の方が相手のことを親しい間柄だと認識している。友達だと思っているからこそ、関係が壊れるのを恐れて拒絶できない。

◇ネットいじめ・SNSいじめ:

・(腕力がなくても)誰でも加害者になる可能性がある。

・スマホを与えなければ関わらずにすむかと思うと、今度は持っていないことでもいじめられるので、有効な防衛策がない。

・子供のスマホを勝手に見る訳にもいかないので、「最近こんな話(今回の講演会など)聞いたけど、どう?」と話をふってみるとよい。

                                                                                                PTA   壁谷